ハンドメイド作品が詐欺サイトに転載されたとき、多くの人が最初に抱く疑問は同じです。
「たまたま運が悪かっただけなのか」結論から言うと、ハンドメイド作品は詐欺ECサイトにとって“構造的に狙いやすい対象”です。
偶然でも、ジャンルの流行でもありません。この記事では、なぜハンドメイド作品が優先的に狙われるのか、
その仕組みを分解して整理します。
前の記事で「どう対処するか」を理解した人が、
次に知っておくべき“背景構造”の話です。
結論:狙われているのは「ジャンル」ではなく「個人制作」
最初に誤解を正します。
詐欺サイトが狙っているのは、特定のジャンルではありません。
本当に狙われているのは「個人が制作したハンドメイド作品」そのものです。
「個人制作で、正解が分かりにくい商品」であることが、最大の条件です。
理由① 著作権者が個人で、即時反撃されにくい
ハンドメイド作品は、企業製品やブランド品と違い、
著作権者が個人であるケースがほとんどです。
詐欺サイト側は、次のように判断します。
- 法務部が出てくる可能性が低い
- 削除対応に時間がかかりそう
- 泣き寝入りする人も一定数いる
これは事実であって、善悪の問題ではありません。
対応コストが低い相手として見られている、という構造です。
理由② 一点物・専用品は「本物かどうか」が判断しにくい
ハンドメイド作品は、量産品と違って「比較対象」がありません。
そのため購入者側は、
- 公式サイトがないのは普通
- 聞いたことがない商品名でも不自然ではない
- 写真と説明文がすべて
という状態で判断します。
詐欺サイトにとっては、
画像と文章さえ揃えば成立する商品ほど扱いやすいのです。
理由③ 丁寧な商品説明が、そのまま武器にされる
ハンドメイド作家ほど、
使い方・背景・想いを丁寧に文章で説明します。
皮肉ですが、これは詐欺サイト側から見ると、
- 説得力の高いコピーが最初から用意されている
- 使用シーンを想像させやすい
という非常に使いやすい素材になります。
「説明がしっかりしている作品ほど狙われやすい」
これは実務上、珍しくありません。
用途ジャンルは「言い訳」として使われる
ここで、車中泊・アウトドアといった用途ジャンルが出てきます。
重要なのは、ジャンルが狙われているわけではないという点です。
これらの用途は、
- 専門的で、知らなくても不自然ではない
- 実物確認が難しい
- 説明文が重要
という条件を満たしやすいため、
「本物らしさを装うための文脈」として使われやすいだけです。
実例から分かる「狙われやすいハンドメイド作品の条件」
被害事例を整理すると、狙われやすい作品には共通点があります。
- 自分で撮影した、分かりやすい商品写真がある
- 用途や使い方が明確に説明されている
- 一点物、または小ロット制作
- 価格が極端に高すぎない
これらはすべて、
詐欺サイト側が「再現しやすい」と判断する要素です。
よくある質問
Q. 売れている作品ほど狙われる?
必ずしもそうではありません。
売上よりも「転用しやすさ」が優先されます。
Q. ブランド品や有名商品は狙われない?
狙われにくい傾向があります。
権利元が強く、即時対応されるリスクが高いためです。
Q. 完全に防ぐことはできる?
完全に防ぐのは難しいですが、
狙われにくくする設計は可能です。
ここまで理解した人が次に迷うポイント
ここまでで、
- なぜハンドメイド作品が狙われるのか
- 詐欺サイトが何を基準に選んでいるのか
は理解できたはずです。
次に多くの人が悩むのは、
「じゃあ、これからどう守ればいいのか」という点です。
- 次に読むべき記事②
ハンドメイド作品を詐欺サイトに狙われにくくするための、
画像・説明文・公開方法の具体的な設計を解説します。
知識で終わらせず、
防げる側に回ることが次の段階です。
なお、すでに被害に遭っている場合は、
構造理解よりも先に「検索結果から消す」対応が必要になります。
▶ ハンドメイド商品が詐欺サイトに転載された時の現実的対処法
Google著作権侵害申請(DMCA)の具体手順と、URLが変わった場合の対応を実務ベースで解説しています。


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