この記事は、ハンドメイド作品が詐欺サイトに転載された場合の「実務対応」をまとめたシリーズの一部です。
もしあなたが今、
- 自分の作品が勝手に売られているのを見つけた
- どう対処すればいいか分からず不安になっている
という状態なら、まずはこの記事の内容だけで最低限の対応はできます。
ただし、同じ被害を繰り返さないためには、
「なぜ狙われたのか」「どう設計すれば防げるのか」まで理解しておくことが重要です。
記事の後半では、次の内容にも自然につながるように構成しています。
- なぜ詐欺サイトはハンドメイド作品を狙うのか
詐欺ECが個人制作を優先的に選ぶ構造を、実例ベースで整理しています。 - ハンドメイド作品を詐欺サイトに狙われにくくする設計法
商品画像・説明文・公開方法をどう工夫すればいいかを具体的に解説しています。
「自分で考えて作ったハンドメイド商品が、知らない通販サイトで勝手に売られている」
正しい順番で淡々と対処すれば、個人のハンドメイド作家でも十分に状況をコントロールできます。この記事では、ハンドメイド商品が詐欺サイトに転載されたときに
「何をすべきか」「何をしなくていいか」を、実務目線で整理します。
読み終えたときには、次の行動に迷わない状態になるはずです。
ハンドメイド商品が詐欺サイトに転載されたら最初に考えること
まず重要なのは、感情で動かないことです。
怒りや焦りから行動すると、時間と労力を無駄に消耗しがちです。
現実的に取るべき行動は、次の3つに集約されます。
- 証拠を確実に残す
- Googleに著作権侵害として申請する
- URLが変わっても同じ対応を繰り返す
この流れを理解しておくだけで、不要な遠回りを避けられます。
結論:相手サイトへの直接連絡は基本的に不要
多くの人が最初に考えるのが「運営者に削除を依頼する」ことですが、
詐欺ECサイトの場合、これはほとんど意味がありません。
理由は明確で、こうしたサイトには次の特徴があるからです。
- 連絡先が虚偽、または形式的に置かれているだけ
- 短期間でURLや商品ページを作り替える
- 苦情対応を前提に運営していない
直接交渉に期待するより、第三者(Googleなど)を介した対応の方が確実です。
最初にやるべきは証拠の確保
詐欺サイトを見つけたら、まず冷静に証拠を残します。
これは後の申請や判断の土台になります。
最低限、次の情報は保存しておきましょう。
- 詐欺サイトの商品ページのスクリーンショット(URLが写る状態)
- 自分が元々販売していたページ(オークション履歴・ブログ等)
- 商品画像や説明文が一致していることが分かる資料
重要なのは「第三者が見て、どちらがオリジナルか判断できるか」という視点です。
最も現実的なのはGoogle著作権侵害申請(DMCA)
結論として、Googleへの著作権侵害申請(DMCA)が最も効果的です。
詐欺ECサイトの多くは検索流入に依存しています。
検索結果から消えると、実質的に集客が止まります。
特に有効なのが、自分で撮影した商品写真です。
写真は明確な著作物であり、Google側も判断しやすい材料になります。
URLが変わっても対応は同じ
DMCA申請後、URLを変えて同じ商品が再掲載されることがあります。
この場合でも、判断はシンプルです。
新しいURLごとに、新しいDMCAレポートを作成します。
Googleの削除処理はURL単位で行われるため、
再審査ではなく新規レポートが必要になります。
一見イタチごっこに見えますが、繰り返し申請することで
「侵害を繰り返すドメイン」として記録が蓄積され、対応は早くなっていきます。
新しいDMCAレポートの作り方(URL量産型への対応)
URLを変えて再掲載された場合でも、手順は変わりません。
基本方針
前回と同じ内容で問題ありません。
変更するのは「侵害URL」だけです。
- 対象サービス:Google検索
- 理由:知的財産権(著作権侵害)
- 著作権者:本人
- 侵害内容:画像(商品写真)
オリジナル作品の説明
自分が企画・製作・撮影・販売していた商品であることを簡潔に説明し、
実際の販売履歴URLを提示します。
侵害URLの入力
今回見つかった新しいURLを1行ずつ入力します。
同様のページがあれば、追加するだけでOKです。
よくある質問
Q. ページが見える=申請が失敗したということ?
いいえ。検索結果からの削除と、ブラウザで直接アクセスできるかは別です。
DMCAが完了していても、URL自体が一時的に表示されることはあります。
Q. 何度も申請すると不利にならない?
不利にはなりません。むしろ、繰り返し侵害として記録が積み上がり、
削除対応が早くなる傾向があります。
Q. 個人のハンドメイド作家でも通る?
通ります。自分で撮影した写真と実際の販売履歴があれば、
個人か企業かは判断基準になりません。
まとめ:感情ではなく手順で対処する
ハンドメイド商品が詐欺サイトに転載されても、
泣き寝入りする必要はありません。
証拠を揃え、Googleに申請し、URLが変われば同じことを繰り返す。
このシンプルな手順が、最も現実的で確実です。
再発を防ぐために知っておくべきこと
ここまでで、詐欺サイトに転載された場合の対処法は理解できたはずです。
ただ、多くの人が次に悩むのは「また同じことが起きないか」という点です。
実は、詐欺サイトに狙われるかどうかは偶然ではありません。
ハンドメイド作品が狙われやすい構造があり、
それを理解しているかどうかで、再発リスクは大きく変わります。
なぜハンドメイド作品が優先的に狙われるのか、
どんな条件が重なると危険なのかは、次の記事で詳しく整理しています。
▶ なぜ詐欺サイトはハンドメイド作品を狙うのか
詐欺ECが個人制作を選ぶ理由と、用途ジャンルが使われる仕組みを構造的に解説しています。
さらに、「どう設計すれば狙われにくくなるのか」を知っておくことで、
被害を未然に防げる可能性も高まります。
▶ ハンドメイド作品を詐欺サイトに狙われにくくする設計法
商品画像・説明文・公開方法をどう工夫すればいいか、
個人作家が実装できる現実的な対策をまとめています。
ここまで読んだ方へ:次に迷いやすいポイント
ここまでで、詐欺サイトへの基本対応は理解できたはずです。
次に迷いやすいのは「再発をどう防ぐか」「他の商品は大丈夫か」という点です。
- 次に読むべき記事①
なぜ詐欺サイトは車中泊・アウトドア系商品を狙いやすいのか。
実例ベースで構造を整理します。 - 次に読むべき記事②
個人でアウトドア用品を販売する際に、
最低限やっておきたい画像・説明文の守り方を解説します。
被害対応は「知っているかどうか」で結果が変わります。
ここから先は、防ぐ側に回るフェーズです。

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