警察なりすまし詐欺は、いきなりお金の話から入りません。
むしろ、安心させながら少しずつ逃げ道を塞いできます。
実際に受けた電話を振り返ると、
流れはかなりきれいに段階分けされていました。
① 名乗りで信用させる
最初に出てくるのは、
警視庁、捜査二課、捜査本部といった肩書きと組織名。
これを重ねることで、「疑う」という発想自体を弱めてきます。
この時点では、
まだこちらに不利な話は出てきません。
② 架空でもっともらしい事件
次に、事件名や人物名、県警名が出てきます。
聞いたことのない名前でも、
内容が具体的なので本当にありそうに感じます。
検索すれば存在しないと分かる話でも、
電話中にそこまで冷静にはなれません。
③ あなた名義の口座が出てくる
ここで話は一気に変わります。
それまで他人事だった事件が、
突然「あなた名義の口座」に結びつけられます。
この瞬間から、無関係ではいられなくなります。
④ 住所・情報で現実味を完成させる
続いて、住所などの個人情報を読み上げられます。
「ここまで把握されているなら本物かもしれない」
そう思ってしまうのも無理はありません。
この段階で、
疑うよりも「どう対応すればいいか」に意識が向き始めます。
⑤ 捜査本部に話を引き継ぐ
「詳しいことは捜査本部で」
そう言われて、通話を切らないまま次の段階に進みます。
この先で、
口座確認や安全確認、場合によっては操作の話に進むケースが多いようです。
共通していること
- 電話を切らせない
- 即断を迫らないように見せる
- でも考える時間は与えない
一つでも当てはまったら、
それは詐欺だと思っていいです。
