車中泊の換気扇を自作する方法|窓埋めパネル加工DIY手順

クルマライフ

「うちも車中泊用に換気扇が欲しい!でも難しそうだけど出来るのかな・・・」と迷っている方に向けて、実際に作ってみた内容を記事にしました。

車中泊の換気扇DIYは、窓埋めパネル(または目隠しパネル)を土台にすれば、DIY初心者でも製作可能かと思います。

「車体に穴を開ける」方法よりハードルが低く、失敗しても作り直しや改善がしやすいのが大きなメリットです。とはいえ、隙間・虫・雨・固定方法を甘く見ると、使い勝手が一気に落ちます。この記事では、私が実際に作った工程と、つまずきやすいポイントまでまとめます。

簡単に出来るの?
出来れば安く作りたいんだけど費用は?
道具は何が必要なの?
作り方を知りたい

など、いろいろ気になりますよね・・・

そんな疑問に、実際に作ってみた私がお答えします。
車種は軽自動車のハイゼットカーゴですが、基本の作業はどの車種でも共通です。

素人DIYではありますが、メリット・デメリットも含めて、できるだけ分かりやすくお伝えします。
よかったら参考にしてみてください。

先に結論:換気扇DIYで失敗しない判断基準

換気扇DIYは「目的(結露/暑さ/匂い)」「電源(USB/12V)」「空気の入口(給気口)」の3点が揃うと、体感がはっきり変わります。

換気は“ファンを付けただけ”では完成しません。
(1)排気(換気扇)だけでなく、(2)給気(外気が入る道)を作ること、(3)風が抜けるルートを塞がないことが重要です。さらに、車中泊では虫・雨・防犯・走行時の脱落対策もセットで考えると安心です。

チェックリスト(作る前に確認)

  • 目的は何か(結露対策/暑さ対策/匂い対策/就寝時の息苦しさ対策)
  • 電源はどうするか(USBモバイルバッテリー/12Vアクセサリー/サブバッテリー等)
  • 給気口はどこに作るか(換気扇の反対側に入口があると効きやすい)
  • 虫対策(網の固定方法・掃除のしやすさ)
  • 雨対策(吹き込み・逆流・走行時の水の巻き込み)
  • 固定方法(振動で緩まない/ネジ抜け対策にワッシャー等)
  • 隙間(風漏れ・光漏れ・見た目の違和感の原因)

換気扇の自作は簡単か?

「誰でも簡単」とは言えませんが、工程を区切って順番に進めていけば、初心者の方でも取り組める内容です。

今回ご紹介する方法は、窓埋めパネルを加工して換気扇を取り付けるやり方になります。最初から車体側を加工する方法と比べてハードルが低く、失敗した場合もやり直しがきくため、DIYの入り口として選びやすい方法です。

決して「だれでも簡単」と言い切れる作業ではありませんが、ブログやYouTube動画をあわせて見ていただければ、完成までの流れや作業のイメージはつかめると思います。これから挑戦する方の参考になればうれしいです。

なお、今回は自作した窓埋めパネルを使って加工する前提なので、事前準備として、下記の記事もあわせてチェックしてみてください。

出来れば安く作りたいんだけど費用は?

今回の材料費は、ファン類とフロア養生板を含めて合計4,120円でした。

費用は、「ファンの種類(USB/12V)」「電源ケーブルの有無」「取付ベース(養生板・プラダン・木材)」の選び方によって前後します。
安さだけを優先すると、風量が足りない、耐久性が低い、動作音が気になるなどの理由で、結局使わなくなるケースも少なくありません。必要な風量をきちんと確保できる構成を選ぶことで、使い勝手や満足度は大きく変わってきます。

車中泊用に自作した換気扇パネルの完成状態(外観)

風量不足を避ける“体感ベース”の選び方

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パワー不足が気になったため、ファンは12Vタイプを選びました。
就寝中に「空気が動いている」と感じられるかどうかは重要で、出力が弱いファンは結局使わなくなりがちです。

カタログ上の風量数値だけでは体感までは判断しにくいため、購入前には
・同等サイズの製品レビューで「車内でも効果を感じた」という声があるか
・弱/中/強など、風量調整ができるか
・異音が少ないか
といった点をチェックしておくと失敗しにくくなります。

特に夜間は音が気になりやすいため、風量と静音性のバランスを意識して選ぶのがポイントです。

道具は何が必要なの?

最低限は「カット(穴あけ)」「固定」「配線」の3工程をこなせる道具があれば進められます。

電動工具があると楽ですが、材料次第ではカッター主体でも成立します。作業の“詰まりポイント”は、穴あけの精度と固定の確実性(抜け・ガタつき)です。

私は電動工具を使いましたが、換気扇を取り付ける『フロア養生板』はカッターで切れるので、サークルカッターでも両面から切り込みを入れれば穴を開けられると思います。

それと、100均のグルーガンがかなり役に立ちました。

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作業をラクにする“地味に効く”道具

穴あけ作業そのものよりも、「仮固定」と「位置決め」をしっかり行うほうが、作業全体の成功率は上がります。

マスキングテープで仮止めしてから穴位置を決める、作業時は下に厚めの木材を敷いてパネルを安定させるなど、事前準備をしておくだけで失敗はかなり減ります。
穴あけは焦るとズレやすいため、中心出しや下準備を丁寧に行うほうが、結果的に作業も早く、仕上がりもきれいになります。

実際に作った手順

手順は「給気口の加工 → 虫対策(網) → 換気扇の位置決めと固定 → 仕上げ」の流れです。

ポイントは、給気口と換気扇を“セット”で考えること、そして網の固定方法をボンド頼みにしないことです(本文中のとおりグルーガンのほうが作業性が高い)。

給気口とストッパー

窓埋めパネルに給気口の穴を開けた状態
給気口の位置を当てて確認している様子
給気口用の穴あけ作業を進めている工程

助手席側のスライドドアに取り付ける板に、給気口用の穴を開けます。

そのままだと板が下に入り込み過ぎてしまうため、下部にストッパーを付けて位置を調整しました。ストッパーは余っていた材料で作り、固定には木工用ボンドを使っています。

給気口用の板を大きめに用意した状態
給気口用の通し穴を開けた板の様子
給気口の穴加工を進めている途中の状態

開ける穴のサイズよりひと回り大きい板を用意し、先に通し穴を開けます。穴あけ作業は、下に厚めの木材などを敷いておくと板が安定し、安全に進められます。

サークルカッターを使う場合は、板を重ねて軸針で目印となる穴を開けておくのがポイントです。そのあと、それぞれの板に穴を開けていきます。軸穴が広がりやすいので、力をかけすぎないよう注意してください。

網戸ネットを挟み込む構造でセットしている工程
網戸ネットを接着して固定している作業中の様子
余分な網戸ネットをカッターでカットした状態

網戸の網は、『ポリプロピレン』にも対応している接着剤を使い、板で挟み込む形で固定しました。

しっかり固まったのを確認してから、余分な網をカッターでカットします。ただし、網を挟み込む構造の場合、ボンドよりもグルーガンのほうが作業しやすく、固定も安定しやすいと感じました。

実際、ボンド接着は正直なところ扱いづらく、仕上がりも今ひとつです。これから作業するなら、グルーガンの使用をおすすめします。

換気扇の取付け

換気扇本体に電源ケーブルを接続している様子
モバイルバッテリーで換気扇の動作確認をしている場面
運転席側パネルに換気扇の設置位置を当てて確認している様子

購入した電源ケーブルを本体に接続し、モバイルバッテリーで動作確認を行いました。問題なく動くことを確認したら、次は運転席側の板を使って、取り付け位置を確認します。

サークルカッターで換気扇用の穴を開けている作業
換気扇を取り付けるための穴加工が終わった状態

100均のサークルカッターでも穴あけは可能です。

実際にカットはできましたが、切れ味はあまり良くありません。無理に進めるとズレやすいので、刃の状態を確認しながら、様子を見て調整しつつカットするのがおすすめです。

網を押さえるためのパーツを準備している状態
グルーガンで網押さえパーツを接着している作業中
網押さえパーツを固定し終えた状態

網戸の網を押さえるパーツも用意し、グルーガンで接着しました。
ボンドと比べて作業スピードが圧倒的に早く、かなり楽です。

グルーはすぐに冷えて固まるため、一箇所ずつ止めていくイメージで進めます。
また、納豆のように糸を引きやすいので、その点だけ注意してください。

換気扇固定用のネジ穴を開けた状態
パネルの反対側からネジで固定している作業
換気扇の固定が完了した状態(パネル側)

換気扇を固定するためのネジ穴を開けます。

ネジ止めの際は、ワッシャーなどを入れて抜け対策をしておくと安心です。
今回は反対側からネジ止めしていますが、ワッシャーを入れないと抜けてしまう可能性があります。

仕上げと動作確認

モバイルバッテリーを入れるポケットを作成している工程
バッテリーポケットをグルーガンで接着している作業
外面を塗装して仕上げた後の状態

モバイルバッテリーを入れるポケットを、余り板で作ってみました。接着にはグルーガンを使用しています。仕上げとして、車内を塗装したときの余り塗料で外面を塗りました。

助手席側の窓にパネルを設置した状態
完成した換気扇パネルの全体像
運転席側の窓にパネルを設置した状態

運転席側・助手席側の板をはめ込み、動作確認をして問題なければOKです。
隙間が残ると、見た目だけでなく、風の抜けや虫の侵入にも影響します。

今回は若干隙間が気になりました。まだ試作段階と考えているため、今後改良していく予定です。

実務的な注意点:車中泊換気を“使える状態”にするコツ

換気扇は「虫・雨・音・固定」の4点を詰めると、車中泊で本当に使える装備になります。

DIY直後は「動いた!」で満足しがちですが、実際の車中泊は環境がシビアです。改善ポイントを先に把握しておくと、二度手間が減って仕上がりが安定します。

虫対策(網の固定とメンテ性)

  • 網は“剥がれない固定”と“掃除しやすさ”の両立が重要
  • 虫が多い季節は、網にホコリが溜まりやすいので定期的に清掃する前提で設計

雨対策(吹き込み・逆流)

  • 雨天は外気が湿っているため、換気しても結露がゼロになるとは限らない
  • 雨の当たり方によっては吹き込みが起きるため、排気/給気の向きや位置を意識する

音と就寝の相性

  • 寝るときは体感より音が気になりやすい(静音性は満足度に直結)
  • 弱運転で回せる風量を確保できる構成だと、夜のストレスが減る

固定(走行振動・脱落・ネジ抜け)

  • 振動が入る前提で、ネジは抜け対策(ワッシャー等)を意識
  • 配線は引っ張られない“逃げ”を作る(張ったまま固定しない)

よくある質問(FAQ)

換気扇の自作は初心者でも出来ますか?

工程を分解して順番に進めれば、初心者でも再現は可能です。

『だれでも簡単』ってわけではないのですが、私のブログやyoutube動画を見て頂ければ完成までの流れがわかるので参考にして頂けたらと思います。

費用はどれくらいかかりますか?

今回の材料費は2,860+899+361=4,120円になりました。

必要な道具は何ですか?

穴あけ(切り抜き)と固定ができれば進められます。

電動工具を使いましたが、換気扇を取り付ける『フロア養生板』はカッターで切れるのでサークルカッターでも両面から切り込みを入れれば開けられると思います。

網戸の網の固定はボンドでも大丈夫ですか?

網を挟む構造ではボンドだと弱くなりやすく、グルーガンのほうが作業性も良いです。

サークルカッターは100均でも使えますか?

100均のサークルカッターでもカット出来ました。ただ、切れ味は良くないので上手く調整してカットしてください。

ネジ止めで抜ける心配はありますか?

反対側からネジ止めしましたが、ワッシャー入れないと抜けてしまうかもしれません。

排気だけだと効きが落ちやすい(給気があると変わります)

車内のどこかから外気が入れる状態(給気口やわずかな隙間)があって初めて、空気が“流れる”状態になります。排気と給気をセットで考えると、結露やこもり感の改善が体感しやすくなります。

まとめ:車中泊用に換気扇を自作してみて

換気扇DIY完成後の外観(窓側から見た状態)
車内から見た換気扇パネルの取り付け状態

初めての換気扇設置でしたが、想像していたほど難しい作業ではありませんでした。

実際に使ってみると効果はかなり高く、「これは必需品だな」と感じています。
今回は換気扇を2つ設置しましたが、4つにしたらさらに強力になりそうです。

換気扇自体は設置場所の自由度が高いため、今後も改良を加えるかもしれません。まだまだカスタムは続きそうです。

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